ヤバくないTシャツ屋さん
ゼロプラスは、新曲の練習をします。
タイトルは『恋のケミストリー』。
自分で言ってて笑っちゃうけど、作るときは大マジです。
おそらく学生の女の子をイメージした、憑依型のナンバーになるでしょう。
サビの歌い出しが『リトマス試験紙みたいなほっぺた真っ赤に染めて』というフレーズなんですが、それをメンバーに話したら妙に盛り上がって。
こういうのをやらせてくれるメンバーには本当に感謝です。
最近、『ポップス』『J-POP』という言葉の力に惹かれています。
カセットからipodに移行するように、携帯の表示がセグメントからカラー、やがてPDA端末までカバーするスマホに取って変わったように、世の中の『キャパシティ』は大きく膨れ上がりました。
必要最低限のものを持つ時代から、自分を彩るためのファッションとしての情報を持てるようになりました。
音楽で言えば、ジャンル分けのチャネルが広がり、ネットワークの発達による一般人の情報発信力の向上は、リスナーを評論家に変えました。
結果、演者側も直前にピントのあったチャネルや、未開拓のチャネルに振って、チャンスを掴むような手法も増えてきました。
そんな中ポップスは、よく言えば普遍的に流れ続け、悪く言えば大きな流行のアップダウンもなく、今日まである意味『空間』に対して発信されていると思います。男女や世代のターゲットではなく、流れていることそのものに意味があるかのように、存在しています。
そしてそれは、非常に栄誉な事であると思います。特定のターゲットではなく、純粋に大衆に迎合できるというのは、素敵なことです。何て言うか、『今年MA1が流行る!』とかそういう以前の段階で、その中にシャツは着るよね?みたいな『あって当然感』と言うか。
バンドでガッツリお金が絡む立場に居る人は、そういう周りの期待感と自分達の本来の姿にギャップやジレンマを覚える人も居るかもしれませんが、『この音楽をポップスと呼んでオッケー』と周りに認知されることは、僕だったらとても嬉しいです。
それを踏まえて、僕は僕がずっと好きな、そんな歪な音楽を念頭に置いてやろう!と今は思っています。
ハードロックを真似てみても、レゲエを真似てみても、本物のようにはなれないし、なれないけど一生懸命やった結果、こういうのに仕上がりました!って言えれば、それはオリジナリティだし。色シャツなのか、プリントシャツなのか、綿なのか、ポリなのか。
みたいな話で。以前何かの際に記した、『年を取らない音楽』の言い換えみたいな事ですね。
みんなが当たり前に身につけてくれるような、敷居の低い(笑)、肌触りの良い音楽を用意して、各ライブ会場でお待ちしています。
ただ、素材と製法には、めちゃくちゃこだわってますよ!
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