爆粋未成年というバンドがいる。
現役の高校3年生。イケイケのバリバリだ。
最初に出会ったのは7/22の花小金井。
はっきり言って衝撃だった。
そもそもある程度歳を食って、今日日の10代を舐めていた…言葉が悪いな、露骨に『年下』という観点で見ていたのかもしれない。
でもよく考えたら、物心ついた時からSNSに囲まれ、ハイテクに囲まれ、完成度の高いエンターテイメントに囲まれてきっと思春期を過ごしていたわけで、言ってみれば自分の感受性に対して最先端の言動をアクション出来る年齢なわけだ。
そんな彼らに対して、我々はきっと油断していたらすぐに寝首をかかれるという危機感と感動を、同時に覚えたのである。
そして彼らの素敵なところは、おそらくは既に様々なジャンルの音楽に触れてきたのであろうが、一周回って『汗をかく』パフォーマンスを魅せてくれるところだ。
本人たちはどう思っているかわからないけど(笑)、その姿は「お兄さんたち、ちゃんと一生懸命やってるの?」と言わんばかりに眩しいものであった。
心が躍動する瞬間に、技術がどうとか、音楽性がどうとかというものは実はさほど問題ではないように思える。思うに、すさまじい芸術…絵画でも彫刻でも、そこから感じる熱量や覇気のようなものに対して、最初から技術論を語ろうとする人は少ないだろう。つまり思いひとつで人は夢中になれるし、その世界に没入できる。上等の演奏をすることも大事だけど、上等の気持ちがあれば、誰かを幸せな気分にすることができるのだ。
24日に彼らがかかわるイベントに呼んでもらった。正直、とても意識している。
僕らは、なんとトリ前である。
どういう経緯で僕らを呼んでくれたのかは定かではないが、非常に前向きに捉えるならば、この人たちは、きっと何か面白いものを見せてくれるのではないか…と期待してくれているのか?なんて思ったりする。
それならばその期待に全力で応えたい。彼らの10~20代に交ざって一緒に汗をかいて、俺たちもやるからには一生懸命やるぞ!というステージを示せたらと思っている。一方では、我々の音楽や信念は最先端に通用するか?ということをテーマにした戦いでもある。
昔10代の頃に路上をやっていて、その時もカッコいい先輩に出会い、言葉でも、パフォーマンスなどの言葉でないことも、たくさん教えてもらった。おこがましいけど、我々も少しでも、そんな風に繋がっていくステージをやって、集まっている皆さんが最後まで楽しく一日を過ごす助力になるべく、努めるのみである。
大人の意地、見せてやるよ!