自称オンタイム職人~コナンか金田一か~
最近、主催者さんやスタッフさんと話すのは、決まってこの話題。
いつからか、ライブの中のかなりの比率で『持ち時間』を意識するようになった。
演者さんにはパターンが何種類かあると思っているのだが、例えば一曲ごとに全力で歌いきる人、ステージにいる間中全てを見所にする人、曲がむしろおまけでパフォーマンスがとても面白い人。
まんべんなく100点を目指すのか、150点と50点の平均で100点を目指すのかの違いはあれど、ひとまずお客さんを満足させうるステージを目指す(ちなみにゼロプラスはどちらかというとアベレージ狙いです)。
しかしまんべんなく点数をとりたいくせに、セットリストにも書いているはずの物を練習していないことにある時気付いたのだ。『MC』である。
ライブハウスに提出する書類にだって明記しているのに、何故今まで練習していなかったのか!と。
次回のライブと、物販の説明と、曲の背景を説明して今日はホントに3分で足りる?と確証を持ってステージに上がる人って、意外と少ないのではないだろうか。
そう思って話がうまい人の動画やお笑いさん、落語家さん達の動画をたくさん見たりもしている。うまい人は自然と話しているようで、全て計算されている。どこで引き込むか、どこでオトすか。道理で、ズルズル思い付くままによくわからん昔の恋愛遍歴を語った後のラブソングに、感情移入できないわけだ。
そしてオンタイム。
これはお客さんとしてステージを見せて貰うときに思うことだが、間延びした時間を作らない事が、お客さんの『またみたい!』を促進させるのだと思う。
感覚として、『待ち』がお客さんの中に湧いた瞬間、『早く終わらないかな~』が付随して来る。ステージに上がった人間がまごついているのを見て『頑張れ!』と心から応援できるのは、身内や親友くらいではなかろうか。
そうならない様にするためには、やはり名探偵コナン君を見るしかない。
最初の2分で今日の背景を説明し、次の10分では事件が起こって警察が来るまで…の裏ではもうコナンが推理の準備に入る。
CM明け2分後くらいには最後のキーアイテムを見つけ、そこから小五郎に麻酔を打ったら一気に解決まで。ちゃんとエピローグも計算されている。
例えばこれが金田一くんみたいに、最初から3話完結で話が進むなら、もう少し悠長にしても良いのかもしれないが、ステージは毎回1話完結なので、コナン君スタイルを踏襲するしかない。
警察が合流するのが遅くて、キーアイテムのくだりをすっ飛ばして事件解決しても、見てる人は納得しないだろう。
…まあなんやかんや書いたけど、僕たちオンタイムを意識して、お客さんに良い塩梅で楽しんで貰えるように考えてまーすっていうだけなんだけど。
真実は、いつもひとつ!
#ゼロプラス
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